創業:西暦1191年、有馬最古の湯「株式会社御所坊」

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第十五回「株式会社御所坊」創業:建久2年(西暦1191年)

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遡ること8百余年、鎌倉期の建久2年(西暦1191年)に創業したと伝えられる「御所坊」、当時は湯殿の脇に店を構え「湯口屋」と呼ばれていた

数多く残された文献によれば、

承元2年 (西暦1208年)、藤原定家の旅日記の「名月記」には、平頼盛の後室が「湯口屋」に宿泊

建武3年(西暦1337年)、九条家政所の「注進状」には、九条家が湯泉神社とともに「湯口屋」

至徳2年(西暦1385年)、足利三代将軍義満が湯口屋に逗留したことにより、その後「御所」と呼ばれるようになった

宝徳4年(西暦1452年)、相国寺鹿苑院院主の瑞渓周鳳の「温泉行記」に御所の由来が記されている

文明15年(西暦1483年)、本願寺中興の祖である蓮如上人が御所へ逗留し、この頃よりその名に「坊」がついた

文禄3年(西暦1594年)、豊臣秀吉が湯山御殿を建設の際に十三石を譲り受け、御所坊が現在地に移転

安土桃山時代から江戸時代にかけて、幾度となく大家による大きな打撃をうけるものの、太閤の湯治でその名を全国に広めたこともあり、湯治場として繁栄し続けた

慶応4年(西暦1868年)、明治維新を経て神戸港が開港され外国人が有馬へ訪れるようになる中で、初代兵庫県知事、伊藤博文も何度となく訪れている

昭和11年(西暦1936年)、谷崎純一郎が発表した小説「猫と庄造と二人のをんな」に実名で登場する「御所坊」

昭和24年(西暦1949年)、与謝野晶子は「晶子鑑賞」で「花吹雪 兵衛の坊も御所坊も 目におかずして空に渦巻く」と歌い

昭和29年(西暦1954年)、吉川英治は宿泊した際に「水音は二階に高き河鹿かな」と詩を残している

高度経済成長期を迎えた日本、建物の効率化が進む流れの中で、有馬温泉にも近代的な鉄骨鉄筋コンクリートの建物が建設される中で、御所坊は旅館情緒を残す木造建築を維持し現在の佇まいとなっている

平成7年(西暦1995年)、阪神大震災により客数が激減した際も、「日帰り」「湯どまり」など有馬温泉の概念には全く想定されていないサービスを提供し、周囲も追随したことで全体の復興に繋がっている

「有縁隋縁」「応物無方」の精神が信条の15代目主人金井四郎兵衛こと金井啓修さんはこう仰られます

「町の繁栄なくして旅館の成長はない」

まさしく、経営理念のひとつ「地域貢献」です

これからも相反を許容し、御所坊を、そして有馬を未来へ受け継いで頂きたいですね

目指せ100年企業!第十五回「株式会社御所坊」

http://www.goshobo.co.jp/

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