FP豆知識Vol.015『FX(外国為替証拠金取引)』

■FX(外国為替証拠金取引)

今さらながらのトピックとなりますが、FXとは証拠金(保証金)を業者に預託し、主に差金決済による通貨の売買を行なう取引のことです。FXはForeign Exchange=外国為替の略で「通貨証拠金取引」、「外国為替保証金取引」との表示の仕方もあります。

FXの特徴としては、「売りから入る」取引が可能であったり、[w]レバレッジ[/w]を利用して証拠金の何倍もの取引が可能であったり、電信買相場(TTB)と電信売相場(TTS)の差(スプレッド)が他の金融商品に比べて小さい等があります。

課税方法は2種類あり、店頭(相対)取引と[w]くりっく365[/w](東京金融取引所による取引所取引)で差益・スワップポイントとも雑所得となり前者が総合課税で先物取引など他の取引との損益通算・損失繰越は不可となりますが、後者は所得税・住民税合わせて20%の申告分離課税で他の投資収益との損益通算や3年間の損失繰越が可能となります。

最近では少額の投資でお気軽に大きな取引が可能なので流行りとなっていますが、今年に入ってからの動きのみで申し上げると多くの方が多大な損失を被っているのが現実です。特にレバレッジの倍率を高くして取引した場合に証拠金以上の損失を被るのもこの取引の大きな特徴と言えます。また基本的にはゼロサムゲーム(譲渡課税、手数料等有りなので正確にはマイナスサム)となり誰かが儲けるれば誰かが損をしている相反性もあるのでくれぐれもご注意くださいませ。

敢えてなぜこのタイミングでこのトピックなのかは、今後数カ月の間で対米ドルに対しては円高となった流れもありFXでなんとかリターンを期待出来る可能性があるのでは?と頭を過ったからなのです。

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