FP豆知識Vol.047『総量規制』

■総量規制とは?
総量規制とは、経済政策のひとつで、バブル経済の地価高騰を抑制するために不動産業者向けの融資枠として行われたのが有名です。
また、広義においては個人融資などの金融用語としてはもとより、水質や施設等の枠制限としても使われております。

その金融用語としての、総量規制が貸金業法の改正に伴い実施されている状況で、多くの消費者金融会社が大きな打撃を受けているのは周知の事実ですが、2009年度末より新たに施策として事業者・企業向けにも規制される可能性があります。

世界的な景気低迷の情勢の中で、毎日のように倒産・破たんの通知が飛び交っておりますが、逆に事業資金・運転資金の調達は厳しくなるばかりの中で、貸金業法(貸金業の規制等に関する法律等の一部を改正する法律)が改正されれば総量規制が更に広範囲かつより厳しく適用され個人・法人ともに資金調達や融資限度に影響を及ぼします。

個人消費を促進しなければならない状況下で、個人クレジットが締め付けられ、更には住宅ローンにおける物件の評価が厳しくなり、その上に総量規制が被さるとなると、結果は容易に想像が可能です。
景気回復へ向け、様々な取り組みの歯車が少しずつ噛み合ってきている面も多々ありますので、どうにか悪化を招く手法とならない事を願います。

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