FP豆知識Vol.069『資本性借入金』

こんにちわ生活総合研究所株式会社代表取締役所長の宮平です。

先日、生活総合研究所株式会社公式Twitterにて告知しておりました、中小企業金融円滑化法の期限到来後の対策となる、
中小企業の経営支援のための政策パッケージ(2012/12/13掲載済)
中小企業経営力強化支援法(2012/12/17掲載済)
③資本性借入金の積極的活用(2012/12/20掲載)
について、三回に分けて解説いたします。

第三回目となる今回は、「資本性借入金の積極的活用について」です。
平成23年11月22日に金融庁が、金融検査マニュアルの運用を明確化しました。
金融検査マニュアルの運用明確化

その目的は

『金融機関に対し、資金不足に直面しているものの、将来性があり経営改善見通しがある企業には、資本性借入金を積極的に利用する』とされています。

上記目的をもっと分かり易く記載すると、
本来は負債である借入金を資本性借入金とすることで、債務超過の貸借対照表を解消し、新規融資が可能な財務内容として評価する
資本性借入金を活用した場合

資本性借入金の活用メリット
1.資金繰りが改善されます
・長期の「期限一括償還」が基本となりますので、資金繰りが楽になります。
・業績連動型の金利設定が基本であり、業績悪化時は金利が低くなります。
2.金融機関から新規融資が受けやすくなります
・「資本性借入金」を資本とみなすことで、財務内容が改善され、新規融資が受けやすくなります。

再三に渡り、円滑化法の期限について触れて参りましたが、今回の全三回に分けた期限後の対策ですが、ご参考にして頂けましたでしょうか?

円滑化法の期限が到来することは、決して恐怖ではありません。

ただ、間違いなく言えることは何の準備もせずに期限を迎えてしまった場合は、残念ながら救済する手段を失うことになりかねません。

逆に、期限を迎えるまでに経営改善計画をしっかりと立て、万全の準備をすることで尊い企業生命を救うことが出来るかも知れません。

前回にも記載しましたが、まずすべきこと
1.信頼出来る公認会計士・税理士に相談して下さい。

2.信頼出来る金融機関の方に相談して下さい。

3.金融サービス利用者相談室に相談して下さい。

4.弊社へご連絡下さい。

中小企業にとって厳しい情勢が続いておりますが、享受できる支援を最大限にご活用頂くために、少しでも早くご準備に着手頂きますようお願い申し上げます。
また、ご質問・ご相談がございましたら下記へ連絡先を記載しておりますので、何なりとお申し付け下さい。

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「資本性借入金」の積極的活用を検討してみませんか?(PDF:220KB)
アクセスFSA102号に「資本性借入金」の積極的活用について(PDF:514KB)
知ってナットク!中小企業の資本調達に役立つ金融検査の知識(PDF:8,501KB)

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