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『近未来予測力』
この言葉を、貴方は目にしたことがあるだろうか?
気象や金融の分野では極々稀に使用されているが、その他の分野ではさほど目にすることはない。
その反面、この言葉の意味はむしろ容易に推測することが出来るはずである。
そう、10分後、30分後、1時間後、午後、夕方、今夜などまさに近未来を予測する力、それが
『近未来予測力』
では、この欣未来予測力を鍛えるとは一体どういうことか?
例え1、午前の仕事を終えランチに馴染みの洋食屋へ行くとしよう。
もちろん日替わりランチ以外に関しては、ほぼ全てのメニューを制覇している。
①店に到着前に、注文するメニューを決める
②店に到着後に、日替わりランチを確認し、注文するメニューを決める
③店に到着後に、あたかも初めて訪れる店のように、注文するメニューを考える
貴方は、上記の①から③のどれに該当するだろう?
日本人的な感覚では、多くの人が①と答えるのではないだろうか?
例え2、週末に季節を先取りする洋服を買いに行くとしよう。
もちろん雑誌やインターネットで、事前に流行などの情報を入手している。
①店に到着前に、おおよそのコーディネートを決める
②店に到着後に、在庫を確認し、おおよそ予定したコーディネートで決める
③店に到着後に、在庫を確認し、初めてコーディネートを考える
今回の貴方は、上記の①から③のどれに該当するだろう?
前回ほど、明確に多くの人が③と答えれなかったのではないだろうか?
例え3、次の長期休暇に旅行に行くとしよう。
もちろん行き先を決め、事前に宿泊先などの手配は完了している。
①現地に到着前に、全て取り決めた行程で行動する
②現地に到着後に、天候等を加味し、おおよそ取り決めた行程で行動する
③現地に到着後に、天候等を加味し、初めて考えた行程で行動する
今回の貴方は、上記の①から③のどれに該当するだろう?
さらに前回ほど、明確に多くの人が③と答えなかったのではないだろうか?
共通しているのは、上記の例え1〜3は、全てにおいて選択肢が自分の手中にある点である。
もちろん、全てにおいて事前に決定しなければならない訳ではないが、決定しておくことが出来る。
この条件下において、『事前に決定しない』という選択をするのは何ら問題はないのだが、
『事前に決定する』という選択に気付いていない場合はどうだろうか?
つまり、来るべき近未来を全く以て予測できていない状態はどうだろうか?
これが、『近未来予測力』
この段階で、「こんな事ぐらい誰でも出来る」と感じた貴方!
実は非常に優秀な能力を持ち合わせていることに気付いていただきたい。
実は、この近未来予測力を持ち合わせている人は決して多くない、地球規模で言えばむしろ少ないと言える。
言い換えれば、多くの人が物事に直面するまで準備や行動をしないのである。
これをビジネスの局面で例えると、
①取引先へ訪問する前にプレゼン資料を準備する
②迎える工程の材料を事前に手配する
③会議で焦点となる議題の情報を事前に収集する
④商談の際に顧客から受ける質問を予想する
⑤売上目標を達成する為に活動手法を決定する
などとなる。
そして、上記の①から⑤が例え1のランチ選択の延長線にあることを理解いただけただろうか?
近未来予測は、大別すると二つになる。
一つ目は、その選択が自分自身の手中にある場合
二つ目は、その選択が自分自身の手中にない場合(外的要因に左右される)
二つ目の場合は、事前準備に加えて停止条件に基づく危機回避が必要になり、やや技術的な想定が必要となる。
だが一つ目の場合は、選択の全部もしくはそのほとんどが自分自身の手中にあり、自己の管理下でその選択を成就することが容易に可能となる。
さらに、この『近未来予測力を鍛える』が欠如した場合にどうなるのかについて触れておこう。
ここ最近で発生している事件を思い浮かべていただきたい。
逮捕後の犯人から発する言葉
『殺すつもりはなかった』
そして、その後に
『今は、後悔している』
このような、発言を耳にすることが増えている。
もちろん、多くの方が
『少し考えればわかるだろう』
と感じるに違いない。
まさに
・覆水盆に返らず
・後悔先に立たず
だが、近未来予測力が欠如すると、このような事態が日常的に発生してしまう。
危険である、非常に危険である。
「後先を考えない」(考える能力はある)
ではなく
「後先を考えれない」(考える能力がない)
のだ。
ビジネスの局面では、管理者が
プライベートの局面では、大人が
弱者に対し、「近未来予測力」の体得を促す必要性を感じて頂けただろうか?
社会的な混乱を招きかねない「近未来予測力」の欠如を是非、阻止していただきたい。
最後に、『近未来予測力を鍛える』とは、
予測可能な近い将来を事前に自己の判断で選択する訓練を繰返し実施することである。